まず、就任の抱負から。
 全国71万5千人余のJA女性組織メンバーとともに、これまで以上に魅力ある組織にしていくための活動に全力を尽くしたい。そのためには、メンバーが正組合員や総代になってJA運営に積極的に参画し、JA運動の真の担い手となり、組織活動そのものをもっと活性化していかなければならない。女性部活動の活性化のカギを握るのは、これからの組織を担うフレッシュミズであり、その育成による基盤強化が大事だと考える。
 また、東日本大震災からの復興に支援・協力をしていくことも大きな課題だと考える。今、私たちの出来ることは何かを考え、継続的な支援をしていくことが大切だ。

震災復興支援の対応は?
 震災直後、多くの女性組織メンバーが炊きだし等のボランティアに参加し、支援物資も全国の組織から送られた。震災を契機に、JA女性組織がこれまで一貫して掲げてきた、「身近なくらしを守ること」、人との「つながり」「絆」つまり「協同」「助けあい」の有り難さ、大切さが改めて認識されている。
 折りしもこの4月、JA全国女性協は創立60周年の節目を迎えた。先人達が築き上げてきたこの組織の重みやありがたさ、そしてメンバーであることの誇りを再確認するとともに、60周年を機にこれからも地域に根ざした活動を展開していくことにしている。そのなかで震災からの復旧復興支援対策を掲げ、『協同の力で日本再生プロジェクト! 今、わたしたちJA女性組織にできる復興支援運動』を、継続して取り組んでいく。
 具体的には、JAグループ募金活動が終了した以降でも、JA全国女性協で一括して募金を集約し、被災県の女性組織に贈ることにしている。また、材料費の一部を募金に回すJA女性組織オリジナルの「心を結ぶ ミサンガ」作りも展開している。一方で、これまで「JA女性 エコライフ宣言」の一環として、水道光熱費10%削減運動に取り組んできたが、全国的に節電が求められるなか、向こう3か月の電気使用量を記帳する「全国統一 みんなで工夫!消費電力マイナス10%大作戦!!」を実施。優良組織の表彰を行い、賞金の一部を復興支援の募金にする、などの活動にも取り組んでいく。

23年度活動のポイントは?
 「気づこう一人ひとり、行動しよう仲間とともに〜大転換期におけるJA女性組織取組基本方策〜」の実践2年目として、組織が抱える諸課題をメンバーの一人ひとりが気づき、見直す方向を仲間とともに検討しつつ、地域につながる活動を引き続き行っていく。そして地域や社会に「見える組織・見える活動」を実践していく。JA女性組織は様々な機会を捉え、地域にしっかり情報を発信していくべきだと思う。インターネット世代に向けたホームページやJAの情報誌、地域のマスコミ等々を積極的に活用し、自分たちの取り組みが地域に見えるようにアピールすることが大切だと思う。
 また、JAグループの一員として引き続きTPPに反対していく立場から、地域やくらし、食の安全・安心を守る諸活動を展開していく。

JAの中での女性部の位置付けのこれからは?
 JAの役職員はもちろん地域の方々に、女性組織を理解してもらい意見も聞いてもらいたい。一方で、女性自身も自分の意見をはっきり言えるように学習する必要がある。JAにおいて最も意見を反映することが出来るのは理事会や総代会。JA運営に参画するためにも、正組合員や総代の女性比率を高めていかなければならない。女性の正組合員比率25%、総代比率10%、理事等は2名以上を目標に、JAと一体となってJA運営への女性参画を進めていく。また、JA役員だけでなく支所(店)長等との対話を積極的に行っていきたい。
 私たちは農業生産者として続けることによって、安全・安心な食を預かり、地域を預かり、日本を預かっている。もっと農業に対する誇りをもつべきだし、それが地域を守っていくことにつながるという意識をもって、魅力ある活動を活発に展開していけるJA女性組織をめざしたい。


2011年 7月25日号 第2939号
このひと
JA全国女性組織協議会 会長
瀬良 静香 氏

 6月23日のJA全国女性協総会で、瀬良静香会長(JA岡山県女性組織協議会)、大川原けい子副会長(JA福島女性部協議会)の新執行体制がスタートした。23年度は22年度からの3か年計画「JA女性気づこう一人ひとり、行動しよう仲間とともに」の2年目の年度として「見える組織・見える活動」の実践を目指す。これからのJA女性組織活動への思いを瀬良新会長に聞いた。